電力自由化の波にのって、最近また話題になりつつあるオール電化。
- 「月々の光熱費が安くなる」
- 「火を使わないから安全」
というメリットと、
- 「直火が使えないから料理の幅が狭まる」
- 「IHは使えない鍋が多い」
などのデメリットをよく耳にしますが、どれも曖昧なイメージで、実際どれほど安くなるのか、どれだけお鍋に困るのか具体的な話がわからずに困りますよね。
今回はオール電化マンションに住んで早六年になる私が、オール電化のメリット・デメリットを具体的にお教えします!
スポンサーリンク
目次
オール電化にすると月々の光熱費はこうなる!
専業主婦の私と夫、3歳の息子での3人暮らしの我が家。電気代の平均は、特に節約をせずに月に15,000円程です。水道代が月に3,000円くらいなので、一か月の光熱費は、約18,000円になりますね。
総務省の家計調査によると、2人以上の家庭の平成26年度水道光熱費の平均は23,799円。この金額と比較すると、ひと月5,000円は安くなっていると言えますね。
一年で一番光熱費が高く、一か月平均が30,000円を超えるという冬も、我が家は暖房に灯油ストーブを使ってるので、この平均金額にひと月2,000円ほどの灯油代が加わるだけ済んでいます。
オール電化、専業主婦より共働き家庭向き!?
オール電化向け電気料金プランは、使う時間帯によって料金が変わります。電気代が割安になるのは23時から翌朝7時の深夜帯。この電気代が安くなる時間帯に一気に一日分のお湯をまとめて沸かし、タンクに貯めて使うのがオール電化の安さの仕組みです。
家事をする時間帯、朝7時~9時と夕方17時~23時の間や週末は、ごくごく平均的な電気料金なのですが、平日、日中の9時~17時の間は他の家庭よりも電気代が割高になってしまうのです。
なので、この時間帯に電気を使うことが多い小さな子供がいる家庭や、専業主婦がいる家庭はオール電化には少々不向き。とはいえ、我が家も専業主婦+小さな子供がいる家庭。電気代が割高な平日の日中に、冷房や暖房を掛けたり、オーブンを使って料理を楽しんでいますが、それでも先ほどご紹介したように、平均よりも安い光熱費で済んでいるので、そこまで神経質にならなくても大丈夫!
今後子供が幼稚園や学校に通い始め、私が働きに出るようになって、平日日中家から誰もいなくなる生活になれば、更に光熱費が安い生活が望めるということです。
オール電化のメリットは?
月々の光熱費が安くなる他に、私が毎日使う中で感じたオール電化のメリットをご紹介していきます。
1.掃除がしやすい
IHコンロはフルフラットなので、吹きこぼしてもさっと拭くだけでお掃除完了!五徳や受け皿を取り外して、漬け置きして…という面倒な手間がありません。
2.火力が強い
ガスコンロの感覚で使っていたら、最初はいろんなものを焦がしてしまったくらい火力が強いんです。お湯を沸かす時間待ち時間も短くて済みます。
3.火を使わないので夏でもちょっとだけ涼しい
火が出ないので、暑い夏でもガスコンロよりは少し涼しく感じます。お湯をグラグラ沸かせば結局暑くなるので、ほんとに気持ち程度にですが…。
4.火災保険が安くなる
これ、実は結構大きなメリットです。ガスに比べて火事が起きにくいオール電化は、最大で20%ほど火災保険が安くなります。
5.空気を汚さない
毎日3回きちんと料理をしていても、換気扇はあまり汚れません。半年~1年に一回フィルターを変えれば、ほとんど拭き掃除はいらないくらい綺麗です。換気扇の掃除は今まで結構苦労していたので、これはとても助かっています。
オール電化のデメリットは?
ネットで言われるオール電化のデメリット。実際どれくらい不便なのかというと…正直、あまり不自由していなかったりします。
1.直火じゃないので鍋が振れない・フランベ出来ない
火を使わないので、豪快に鍋を振って食材に直火をあてる中華料理や、アルコールに火をつけるフランベが出来ないといわれています。が、鍋を振らないでも家庭料理としての中華ならそこそこ美味しく仕上がりますし、フランべなんか滅多にしないので、取り立てて不自由は感じません。家庭料理の枠を超えて料理にこだわるような人でない限り、問題はないと思います。
2.調理器具を選ぶのに苦労する
IHは対応している調理器しか使えませんが、今は多くのメーカーから様々なIH対応調理器具が販売されています。ホームセンターに行けば安価なものもありますし、ル・クルーゼなどの鋳物ホーローやティファールの取っ手が取れるシリーズも使えるので、あまり不自由はしていません。100均で売られている一人用の土鍋や、スーパーでセールになっている500円のフライパンなどが使えなくてちょっと損した気分になった気がするくらいです。
3.タンクにお湯を沸かす方式なので、お湯が足りなくなることがある
深夜の電気代が安い時間帯に一日分のお湯を沸かして貯めておくオール電化は、一日に使えるお湯の量に上限があります。普通に家族だけで使っている分には特に問題がないのですが、来客があって一日に二度お湯を張り替えたりすると「お湯が少なくなりました」と警告が出てどきっとすることがあります。今のところ、少なくなったという警告だけで、お湯が出なくなったことはないのですが、これは気をつけなければならないところですね。
4.電磁波が健康に悪影響を及ぼす可能性がある
これはもう考え方の問題ですね。電子レンジやスマホなどに囲まれて生活している以上、IHを使っても使わなくても電磁波からは逃れられないものだと思っています。特にIHを使っていて体調が悪くなったということはもちろんありません。
5.災害時など停電の時にライフラインがすべて停止して困る
ライフラインの復旧が一番早いのは電気だといわれています。1995年の阪神淡路大震災時、都市ガスが復旧までに三か月近くかかったことに対し、電気の復旧は一週間後。オール電化はむしろ災害に強い住宅なのです。
不満はなし!
特にこだわりがあったわけでもなく、何も考えずにオール電化マンションを購入してしまった我が家ですが、取り立てて不自由はせずちょっとだけ光熱費がお得に過ごせています。住宅購入やお引っ越しの際に悩んだら、ぜひひとつの意見として参考にしてくださいね。