暑い暑い京都の夏。
観光客であふれ返る桜や紅葉の時期と比べ、盆地の蒸し暑さから敬遠されている感がありますが、そんな夏だからこそおすすめしたい京都の風物詩があります。
川岸や川面の上に、料理店がお座敷を張り出す「川床」です。
お座敷というと高級なイメージがありますが、今はそんな垣根の高いお店ばかりではありません。
子連れのファミリーでも構えずに楽しめる川床もあるので、ご紹介したいと思います。
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お手軽な鴨川の川床
京都市の街中、鴨川沿いの川床は「鴨川納涼床」と呼ばれ、夏には多くの人でにぎわいます。
5月から9月にかけて鴨川沿いの川岸に、100軒超の料理店などが川面に向かって高床の上にお座敷を張り出します。
その様は圧巻で、特に夕暮れ時から夜になると、お店と川床のオレンジの灯が川面に映り、それはそれは美しく、なんとも言えず雅な光景です。
京料理以外にもイタリアンや焼き肉、スターバックスなどのカフェや居酒屋など、構えず気軽に入れるお店もあるので子連れでも大丈夫です。
大人のみならずお子さんにとっても、すぐ目の前に川の流れが広がり、川風に吹かれながら食事ができる体験は新鮮で珍しく、大喜びしてくれることでしょう。
鴨川は浅く川岸まで行けますので、食事のついでに川べりのお散歩やちょっとした水遊びもできます。
お昼の営業は5月と9月に限られるので、行かれる前にお店などチェックしてみてください。
少し足を伸ばして、京の奥座敷「貴船」の川床へ
もともと京都で川床と言えば、京都市内から電車で30分程度の奥座敷、貴船が有名です。
山の中にあり、涼しい時は京都市内より10℃近くも気温が低いという貴船。涼を求めて足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

真夏の猛暑のある日、京都市内から30分少々電車に乗っていざ到着、さすがの貴船も涼しいとまでは言えませんが、目指すお店まで川沿いの山道を登ります。
さらさら流れる清流の上、いくつものお店が水面ギリギリにお座敷を張り出しているさまが、なんとも風流で涼しげです。
目指すお店は流しそうめんが有名な「ひろ文」。数千円から1万円以上もする川床料理が主流の貴船にあって、1300円で流しそうめんが楽しめるお店です。
いつも人気で2~3時間待ちの日もあると聞いていたので(予約は不可)、開店の11時頃を目指して行きました。
待ち時間は貴船神社にお散歩
到着して受付すると1時間半待ちとのことで、待ち時間には近くにある「貴船神社」まで川沿いをお散歩し、お参りしたり七夕飾りの短冊を書いたりしました。
予定時間にお店に戻ると、川面の上に広くて気持ちのよい大座敷があり、そこで順番を待てるようになっています。
初めての川の上のお座敷に、息子はすでにハイテンションです。
いざ順番がきて流しそうめんのテーブルにつくと、目の前に滝が流れ落ち、木々の緑とあいまってなんとも涼しげで風流な光景です。
初めての流しそうめんに息子は大はしゃぎ!絶妙なタイミングで竹のレーンを流れてきて、ピンクのそうめんが流れてきたらおしまいの合図です。
初めてでも、意外と息子は上手にすくうことができて満面の笑み!おやつのわらびもちが、ちょこんと添えられているのがうれしいです。
初めての贅沢な流しそうめん体験、親子とも大満足で緑と清流の貴船を後にしました。
まとめ
京都府内に暮らす私も、夏の川床は知っていても「高そう」「子連れでは無理」という先入観がありましたが、これまでご紹介してきたように子連れで楽しめるお店がいろいろあります。
貴船と同じく京都の奥座敷として知られる「高雄」にも、軽食や喫茶で気軽に利用できる川床があります。
鴨川の川床もお手軽でいいのですが、ぜひGWや夏休みなどご家族で貴船・高雄まで足を伸ばして、清流の上すれすれに敷かれた川床に座り、木々の緑と川の流れる音、涼やかな空気を満喫してもらいたいと思います。
夏の京都の風流な体験は絶対にお友達などに自慢できますよ。
ぜひおすすめです!