つわり(悪阻)はいつから始まり、いつまで続くのでしょうか。ピークは一般的に妊娠7週～10週だといわれていますが、個人差が大きく、ひどい人になると出産間近まで苦しむこともあるといいます。
つわりがあるかないかは、妊娠するまでわかりません。
「つわりってお米の匂いを嗅ぐと気持ち悪くやつでしょ？」程度の知識しかなかった私は、強烈なつわりで心身ともにボロボロになりました。ひどいつわりとは一体どんなものなのでしょうか。私の体験談をお届けします。
スポンサーリンク
つわりの始まりは6週目
私が妊娠に気付いたのは、生理が来るはずだった日よりも一週間遅れた5週目のことでした。つわりが始まったのは、それから一週間ほど経過した妊娠六週目の週末。以前から予定していった旅行の最中のことです。
1日目は特に具合の悪さもなく、元気に食べたり遊んだり出来ていたのに、2日目は朝から胃がむかむか。せっかくの旅行中だというのに、朝食も昼食もほとんど食べられませんでした。道の駅で梅干しジュースを買って、それだけ飲んで一日をやり過ごしたのです。
つわりのピークは歩くことすらままならず
その後、つわりは日に日にひどくなっていきました。つわりがはじまってからというもの、一歩歩くたびに猛烈な吐き気がこみ上げてくるのです。立ち止まって、吐き気が治まるまでしばらく休まないと、歩き続けられないほどでした。
自宅から駅までは普通に歩けば15分程度の距離。ですが、つわりのピークで休み休み歩いていたときには、帰宅するまでに45分以上掛かっていました。
通勤だけで片道2時間近くかかってしまう上に、眠れない、食べられない…。心身の限界が近づき、つわりが始まって二週間ほどで、仕事は退職するしかありませんでした。
胃痛がひどいタイプのつわりだった
ひたすら吐いてしまうタイプのつわりの人もいるようですが、私は吐き気と胃痛に悩まされていました。まるで胃が雑巾絞りをかけられているかのように、強烈に傷むのです。
その吐き気は強烈なもので、トイレでえづいた後は、顔は胃液と涙でぐちゃぐちゃ、力みすぎて失禁してしまうこともしょっちゅうありました。
苦しむ私を見て、産婦人科の男性医は「つわりなんて二日酔いよりは楽だからね」と軽く言いました。私も若いころは散々酔いつぶれた酒豪でしたが、今まで経験した二日酔いの嘔吐なんかとは比べ物にならないほどしんどいです！！
この苦しみはいつまで続くんだろう…？
つわりが始まり仕事を辞めたのは、2月前半のことでした。
仕事を辞めても苦しみは続いており、ベッドで寝ているか、トイレでえづいているかのどちらかだけで一日が終わっていきます。吐き気がひどくて夜も一睡も出来ず、タイマーで動き出した炊飯器から漂うお米の匂いで、「また朝が来たのか」と思うような日々でした。
薄暗い部屋で吐いては泣いての日々が2か月も続いていたので、精神的にもかなりおかしくなっていたと思います。「いっそ殺してくれ」と泣いて、主人を困らせたりもしました。
少しずつ吐き気がおさまってきたのは、5月のGWの頃だったと思います。妊娠5か月、安定期に入った頃でした。
お米の匂いがだめって本当？
炊飯器が動きだしたことに匂いで気付くくらい敏感にはなっていましたが、私は苦手というほどではありませんでした。私が匂いを嗅いだ瞬間に吐いてしまうほど苦手だったのが、冷蔵庫の匂いです。
冷蔵庫を開けるだけで胃の中身が逆流して嘔吐してしまうので、2か月ほど冷蔵庫には近寄れませんでした。
2か月も開けないでいると、冷蔵庫はとんでもない惨状になるんですよね…。つわりが始まったあの旅行のおみやげに買ったお漬物が、発酵してぱんぱんに膨れ上がり、今にも爆発しそうになっていたことを、今でも鮮明に覚えています。
生理痛の重さが人によって全く違うように、つわりの辛さも個人差が大きいものです。辛さを理解して貰えないのは、本当に苦しいものですよね。
ひどいつわりは命にかかわることもありますので、本当につわりがひどい時には、病院に相談するようにしましょう。私の経験から見えてきたつわりの対処法も試してみてくださいね。