出産して数日は病院で過ごすことになり、母子同室を推進している病院でさえお母さんの身体を気遣ってくれて、赤ちゃん自身も新生児でほとんど寝ているばかりなのもあって、結構赤ちゃんを預かってくれます。
その間に、つかの間の休息や家族との対面をするなど、産後滞在する病院でお母さんはゆっくりできるんです。
私自身も母子同室推進していた市民病院でしたが、朝ごはん時は赤ちゃんが身体検査で新生児室にいるのでゆっくりご飯を食べれましたし、お見舞いに来てくれた家族に会うために預かってもらったりと意外とお願いすれば見といてもらえました。
それが、退院後家に帰ると「なんか思ってたんと違う・・」みたいなことがよくあります。
病院ではしっかり寝ていたのに家ではコンスタントに起きたり、母乳もうまく飲めていたのにちゃんと飲めなかったり、急に激しく反り返ってちゃんと飲まなかったり。
予期もしなかったことがいろいろ起こるのが育児なんですが、初産や二人目以降関係なく、どうしよう・・と不安で心配になるものです。
悩んでいても解決しないのが育児。
なんでもTRYしてみるのが一番です。もちろん、ネット検索して調べるのもアリですし、助産師さんに電話で助けを求めるなどしてください。
今回は、そんな私の経験を元にした、赤ちゃんが母乳を飲まない原因や対処法をご紹介します。
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赤ちゃんが母乳を飲んでくれない理由
赤ちゃんが頼れる栄養補給が母乳やミルクです。
昨日までちゃんと飲んでいた母乳を突然嫌がったり飲まなくなったりすることがあります。お母さんとしてはそんな赤ちゃんを見て「拒絶感」を感じてしまい、不安で落ち込みますよね。
でもきちんと理由があります。思い込み過ぎると余計に悪影響です。
以下の理由に当てはまったり、可能性があるなら今後気をつけていけばいいのです。
乳房にうまく吸着することができない
赤ちゃんの口の周りの筋肉はまだ弱く、大きく口を開けることもができなかったり、もともと小さい口の赤ちゃんだったり・・・で、おっぱいを飲むという動作に慣れていません。
乳首を含んで飲めたとしても慣れていないため疲れて途中で止めてしまうこともあります。
授乳の方法にも幾つかの体勢があるので、いろいろ試す中で赤ちゃんの口や角度と乳房がぴったり合う体勢を見つけることが大切です。
時間と根気がいりますが、成長するにすれて慣れてきてぴったり合う体勢が見つかると思います。
私はこれで解決!
私自身もなかなか出来ませんでした。二人目以降の人は慣れていてスムーズでしたが、初産のときは本当に苦労しました。チビが大きめだったので私の腕が頭を支えきれず
私が思い描いていた体勢での授乳では出来ませんでした。
助産師さんに「たて飲み」方式を教わり、それだときれいに咥えて飲むことができたので「これだ!」と思っていたら、母親に「なんて飲ませ方!」と引かれてしまいました。
他にもフットボール抱きというのも教えてもらいましたが、難しくて断念しました。
その後「授乳クッション」に出会い、問題なく授乳することができました。
必ずしっくりくる体勢や角度があります。それは赤ちゃんも本能でわかっているはずです。初めは難しいかもしれませんが、いろいろ挑戦してみてください。
乳房や乳首の状態
初めは柔らかったおっぱいも飲み続ければ乳首にカスが溜まってきたり、乳首が硬くなったり、乳首が陥没している場合や乳管が詰まってしこりができたりすると、赤ちゃんが頑張って飲んでも出にくく、または出なかったりするので飲むのをやめてしまいます。
乳房の乳管が詰まっている場合は、放っておくと乳腺炎になり熱が出てしまうかもしれませんので、搾乳したり母乳マッサージを受けることをお勧めします。
母乳外来がある産婦人科や桶谷式などの乳房マッサージなどもあるので、気になる人は相談してみてください。
乳管の詰まりがなくなり、乳首が柔らかくなり飲みやすくなると赤ちゃんの飲みも良くなりますよ。
お母さんの食生活
母乳の味はお母さんの食生活に影響されます。
油っぽいものや濃い味すっぱい味など、いつもと味が違う!と、赤ちゃんは敏感に味の変化がわかります。そのちょっとした味の変化で飲まなくなるなんてこともよくある話です。
油物や乳製品や塩分など控えた和食中心の食生活に変えていくようにしましょう。
私もついつい・・・
これはありました。
冬にどうしてもキムチ鍋が食べたくなって少しなら・・と食べた後の授乳を激しく拒否されました。
ファーストフードやケーキなども食べたいけど我慢していた時期があります。
その我慢がストレスになるようであればよくありませんが、赤ちゃんのためなら、とストレスにならない程度で和食や野菜中心の食事がいいと思います。
赤ちゃんのお腹の調子が良くない
便秘気味の場合は、すでにお腹も膨らんでいるので飲みが悪くなります。
もしくは、うんちをするタイミングと授乳しようとしたタイミングが同じだった時も飲みません。便秘の可能性は毎日のうんちのことを思い出してください。
今日は出た?昨日は?赤ちゃんのうんちのペースをチェックして出ていないようであればお腹を触ってマッサージなどしてあげましょう。
関連記事:赤ちゃんの便秘!原因に合わせた解消方法があります!
いつもと違う環境
友人や親戚がお祝いに来てくれて、家の中がいつもり賑やかだったり、周りに人がたくさんいたり、違う部屋だったりすると赤ちゃんは敏感に「いつもと何かが違う!」と察知します。大きく反り返って周りを確認しようとしたりでしっかり飲んでくれなかったりします。
些細な変化も見逃さないのが赤ちゃんです。
「大丈夫、お母さんは一緒だからね」と赤ちゃんを安心させてあげることが大切です。それでも飲まなければ一度授乳を諦めてまた欲しがった時にあげるようにしましょう。
最後に
授乳はお母さんや赤ちゃんにとっては初めてのことです。最初からすべてうまくいくことはありません。
徐々に慣れていくという感じなので、飲まないからショックでもういやだ・・・など思わないように、次は飲んでくれるといいなとポジティブに考えていきましょう。
母乳は赤ちゃんに吸われれば吸われるほどつくられて出ます。出ないと諦めずに、赤ちゃんが欲しがるだけおっぱいをあげるようにします。
飲まない場合は、上記の原因があったり、単に今はいらない、という気分なのかもしれません。
また授乳回数や飲む量は個人差があります。あまり母乳を飲まないと心配でとミルクを足そうかなと迷ってしまいます。どうしても母乳を受け付けてくれない、3時間以上何も飲んでいない時などは栄養面も考えてミルクを足してあげるといいでしょう。
「絶対母乳育児」もステキですが、それがかえってストレスになるようであればそれは間違いです。ミルクに頼っていいんです。
私自身もチビちゃんがおちょぼ口だったので出るのにうまく飲めず、吸う力も弱いので、徐々に母乳の量が減ってきているかな?と気になった時がありました。
分泌が減っているのに頻繁に欲しがるので、おっぱいも溜まらずミルクで時を稼いでいました。
私も「母乳で!」と思っていたのですが、やはり赤ちゃんが満腹で笑顔が見れるのが一番です。数ヶ月は混合で過ごし、急に人工乳首を嫌がって受け付けなくなったので母乳オンリーに戻しました。
授乳できるのはほんの数年のわずかな時だけです。過ぎれば必ず愛おしく思い出す授乳タイム。
赤ちゃんが安心できる授乳タイムはお母さんにとっても幸せの時間です。焦らずゆっくりとすすめていきましょう。