子どもが熱を出したり、咳をして苦しそうだったり・・
親としては心底変わってあげたい!と思うことが多々ありますね。
特に鼻水・鼻づまりは、子供も元気なのに出たり詰まったりで「ま、元気だしいいか?」と思ってしまいがちですが結構面倒な鼻水。
ティッシュで「チーン」と鼻をかめる子であればまだ助かりますが、赤ちゃんはかめませんし、鼻自体が小さいので鼻づまりになると結構厄介です。
また鼻づまりがあると、母乳やミルクをしっかり飲めず、眠りが浅くなり機嫌が悪くなってしまう悪循環が発生します。そんな状態が続くとお世話をする親も体力消耗してしまいますよね。
今回は赤ちゃんの鼻づまりについて原因や解消法をご紹介していきます。
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目次
鼻水の原因はなに?
まず赤ちゃんの鼻の仕組みとしては、
- 鼻の穴が小さい
- 鼻腔が狭い
- 鼻が小さい(低い)
それなのに大人並みの分泌量があるため詰まりやすく、排出もしにくい鼻の仕組みになっています。
ちょっとした気温差や空気の乾燥でも鼻づまりを起こしてしまいます。乾燥すると鼻水は奥で硬くなってしまいさらに鼻づまりが悪化します。
また赤ちゃんは仰向けで寝ているため、鼻の奥に粘液が詰まりやすい状態を引き起こす原因にもなっています。
主な原因としては、
1.風邪の症状
鼻水が出るのは風邪菌を一緒に外に出そうとしてる体の防御反応です。
引き始めは体が菌と戦う準備をしていて透明の水っぱなが多く出ます。そして数日経つと緑がかったネバネバ鼻水へと変化し、このネバネバが鼻の奥で詰まることで鼻づまりを起こします。
よく「緑の鼻水は風邪の治りかけ」とも言いますが、これは間違いです。
ネバネバ緑の鼻水は体がまさにウイルスと戦っていて、ウイルスの死骸を一緒に出している状態です。峠を越えたのではなく、体をいたわり安静にする必要があります。
この鼻水を放っておくと赤ちゃんは中耳炎や副鼻腔炎になるなど重症化すると大変なことになるので、早めに受診することをおすすめします。
2.副鼻腔炎
赤ちゃんの鼻は副鼻腔までの距離が短く、実際に副鼻腔炎を発症するのは生後6ヶ月以降と言われています。
ほとんどが風邪の鼻づまりで起こり、鼻の粘膜に膿がたまると副鼻腔炎になっている可能性があります。慢性化すると蓄膿症にもなり治りにくくなってしまうので、緑鼻水が1週間以上続くようなら受診をしましょう。
関連記事:子供の副鼻腔炎を素早く察知!こんな症状が出ていたら危険です!
3.アレルギー性鼻炎
ハウスダストや花粉などが原因で、赤ちゃんでもアレルギーを引き起こします。
サラサラ鼻水が頻繁に出るのが特徴です。他にも目のかゆみや目やになども症状としてあります。
4.気温差
赤ちゃんは気温差にはとても敏感です。
気温差によってくしゃみもよく出ることがあると思います。サラサラとした水っぱなが出ます。
では、これからを解消する方法はないのでしょうか?
鼻づまり解消法
1.適度に鼻水を吸う
・口で吸い取る
赤ちゃんの片方の鼻を押さえ、直接口で鼻水を吸い出す方法です。
両方の鼻を同時に吸ってしまうと、耳に圧がかかってしまうのでよくありません。強い吸引力で赤ちゃんの鼻の粘膜を傷つけることなくできるので、一番安全な方法です。
直接大人が吸い出すので、風邪を引いている可能性もあるため、吸い取った鼻水は吐き出し、しっかりうがいをしておくといいでしょう。
口で吸うタイプの吸引器も販売しているので、直接吸い出すのが難しそうと思ったら探してみてください。
私も吸引器にはお世話になりました。吸引器を使ってそれなりに鼻水も吸い出せて満足でしたが、使った後に洗浄し、乾く前に吸引しないといけない状況になった時に、1つしか持っていなかったため、吸引器内に残っていた水が逆流して飲んでしまい途中で失敗したことが何度かあります。
また、吸引した際に私が吸いこむ方のチューブにまで鼻水が入り込んできて飲んでしまった・・・などいろいろ失敗して色々な吸引器を試して、うまく出来るようになりました。
電動吸引器
最近はネットでもお手頃な価格で、耳鼻科でも使われる電動の吸引器の小型版を購入することができます。
口での吸引器よりノズルが長いタイプもあって、ある程度奥まで入れれて力強く吸ってくれるので、しっかりと取ることができます。
ただし、あまり奥まで入れてしまうと赤ちゃんも痛がり嫌がり、粘膜も傷つけてしまうので無理にはやめておきましょう。
我が家も最終的には電動をネットで購入しました。
ノズルが長く、ドロドロ鼻水を思っていたよりたくさん吸っていたので親としては嬉しい!けれど、子どもとしては号泣で大変でしたが、使っているとすんなり受け入れてくれました。
でも使いすぎると粘膜を傷めるかも・・と気になったので、使う時を1日2~3回など決めていました。
・綿棒やこよりを使う
くしゃみをした時に鼻水が出て少し解消することがあります。
ティッシュで作ったこよりやベビー用綿棒で、鼻の入り口をコショコショしてあげます。くしゃみが出て鼻水が出たら優しく拭いてあげましょう。
奥まで入れすぎると粘膜を傷つけてしまう恐れがあるので気をつけてください。
吸引器や綿棒などで吸い出す場合、奥で詰まっているとなかなか出なかったりします。家で吸い取るにも限界はありますが、温かくした蒸しタオルやガーゼを鼻の頭にしばらく乗せておくと固まった奥の鼻水が緩み取れやすくなります。
うちの子は乗せたタオルもすぐに剥ぎ取られてなかなかうまくできませんでしたが、奥に詰まっている鼻水に困っている時はやってみてください。
2.加湿する
部屋が乾燥しているとウイルスや埃が舞いやすく鼻づまりが起こる原因となります。
赤ちゃんがいる部屋の湿度は50%~60%を保つのが良いと言われています。冬場のインフルエンザなど風邪予防のためにも、加湿器を使って空気中の湿度を高めましょう。
加湿器が無い場合は、洗濯を室内で干したり、濡れタオルを部屋に干したりするだけでも対策になります。
3.入浴する
お風呂に入ると血行が良くなり、湿度も高いので鼻水が出やすくなり鼻づまりも解消されます。
発熱や嘔吐など症状が悪い時は入浴は控えます。その場合は、温かくした蒸しタオルなど鼻の頭に乗せてあげると鼻水が柔らかくなり出しやすくなります。
4.母乳で点鼻薬の代わりをする
よく聞くのが、母乳を鼻に垂らした後に吸い取るという、母乳点鼻薬。母乳には様々な免疫物資が含まれているので効果があるようです。
母乳をしぼってスポイトで鼻に垂らします。母乳は血液のようなものなので、鼻の奥まで入っても痛くないようなので赤ちゃんにも優しいです。
スポイトが無理な場合は、綿棒に母乳を浸してぐるりと鼻を洗浄してみるのもいいかもしれません。
母乳点鼻薬の失敗談
この点鼻は少しやっていました。
中耳炎になった時は点耳薬として母乳を使っていたこともあります。
当時はスポイトや綿棒を使うことを知らなかったので、直接母乳を鼻や耳になんとか入れようとしていたのを思い出しました。育児にど真面目に向き合っていた時期でしたね。
困ったり悩んだ時はネットで調べて自分でも出来そうなことで赤ちゃんを楽な気持ちにさせてあげてください。
5.少し上半身を高くして寝かせる
赤ちゃんが寝る時に、敷布団にクルッと丸めたタオルを入れてあげます。少しだけ頭を高くして寝かせてあげると鼻通りが良くなります。
お布団で寝ている時より、抱っこしている時の方が鼻通りがいいと感じたことありませんか?
少し上半身をあげるだけでも呼吸も楽になり寝つきも良くなります。
6.病院へ行く
風邪だった場合、対処が遅れると中耳炎や鼻の奥に膿がたまって副鼻腔炎を起こし重症化することがあります。
鼻水が出て、寝つきや機嫌が悪い、ミルクや母乳が飲めないなどがあれば、小児科や耳鼻科を受診して鼻を吸ってもらうなどして処置してあげましょう。
重症化すると・・・
我が家も6ヶ月の時にチビちゃんが中耳炎になり、鼓膜切開を2度しました。
鼻が詰まっているな・・とは思っていましたが、熱もなく元気で飲めてもいたのでそのうち治るかと思いきや、その時は突然でした!
朝までご機嫌さんだったのに、午後に突然大号泣!
熱も高く慌てて救急へ。小児科で診てもらいましたが、耳を見ると赤くなっているようだったので耳鼻科へまわされ、そこですぐさま切開でした。
もうこっちも一緒に泣いてしまいたいくらい大泣きで、チビちゃんにも申し訳ないことをしたと反省の日々でした。その後はちょっとの鼻水も耳鼻科へ行き吸ってもらいました。
赤ちゃんは言葉も話せず、「痛い」「苦しい」も泣くぐずることでしか伝えれません。お世話をする親がしっかり見守って、いつもと違うところが見られたら遠慮なく病院に駆け込むことをおすすめします。
手遅れになるより、早め行って何もなかった・・で終わる方がいいですよね。
子どもは自分のの分身だと思って、痛いつらいしんどい思いはさせないように日頃から私も気をつけています。が、3歳のチビちゃんは絶賛鼻水づまり中です。
ティッシュで鼻をかめるのでとても助かりますが、中耳炎にも軽くなっているので聞こえにくい様子が見られて、私としては早くスッキリ治してあげたい・・と思う毎日が続いています。
耳鼻科に通い、免疫が上がる野菜を摂り、腸内環境を整えるようにして対応しています。
余談ですが・・・
病院でもらう点鼻薬は鼻通りはスッキリしますが、奥に詰まった鼻水は出てきません。
最近、「重曹」を水で薄めた重曹水を点鼻薬のようにプシュッとしています。奥にあるネバネバ鼻水を溶かして出してくれると聞いたからです。
実際に耳鼻科で教えてもらい薬局で買いました。
人肌の重曹水は鼻に入っても痛くなく、子どもも嫌がりません。
しばらくするとネバネバだったであろう鼻水がすっと出てきました。
1日に何回もする必要もないので、親としても子どもに負担をかけずに入れるのでいい感じです。気になる方はネットで検索すると出てくるのでチェックしてみてください。
成長するにつれて、鼻づまりも減っていくと聞くのでぼちぼち焦らずに付き合いたいと思います。
それにしても、子どもの鼻水は本当に手強い!