子供の歯は小さくて可愛い乳歯。産まれてから徐々に本数を増やしていき、歯磨きも一層気を遣うようになりますよね。
検診に行くと必ず言われるのが、
- 「しっかり仕上げ磨きをしてあげましょう。」
- 「おやつは決まった時間にあげましょう。」
ダメだと分かっていても、歯磨きを嫌がってうまく出来ない、お菓子頂戴攻撃で時間を守れないなんてことも。
「乳歯って生え変わるんだし虫歯になっても大丈夫。」
なんて思っていませんか?そんなあなたに、
- 「乳歯が虫歯になるとどうなるの?その後の影響は?」
- 「そもそも、おやつはなんで決まった時間にあげないといけないの?」
- 「虫歯対策」
を教えます!
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乳歯が虫歯になるとどうなるの?その後の影響は?
乳歯は生え変わるし、虫歯になっても大丈夫。実は、そんなことはないのです。
乳歯の虫歯をそのままにしておくと、あっという間に虫歯が進行。
意外と知られていないのが乳歯の初期虫歯は、白色ということ。
虫歯と言えば黒色になるものだと思い、乳歯の初期虫歯に気づかないことも多く、いつの間にか歯が溶けて神経に到達。
そうなると、次に生えてくる永久歯の色を変色させてしまい、生えてきた時にはすでに茶色の歯が生えてくる場合があります。
また、虫歯で痛いと無意識に噛むことを避けてしまい、顎が成長する時期に顎を使わないので、顎が上手く成長せずに永久歯が生えてきた時に歯が顎に収まらなくなり歯がガタガタなんてことも。
治療も大人とは違い、虫歯が進行してしまうと子供は部分麻酔だけでは動いてしまうので、全身麻酔をかけた手術になることもあり、虫歯になると子供に大きな負担をかけてしまうのです。
おやつはなんで間隔をあけないといけないの?
おやつは子供にとって、楽しみであり、補食として必要なもの。
そして、おやつの話とセットで言われるのが、「回数と時間を決め、間隔をあけてあげましょう」ということ。
なんとなくだらだら食べることがいけないのは、食べ物のカスが口の中にいるからなのかな。となんとなくでは分かっている方も多いはず。他にもちゃんとした理由あります。
口の中は普段中性です。甘いおやつを食べると、口の中は酸性になります。
そして、口の中に住みついた虫歯菌がおやつの糖分を栄養に、酸で歯を溶かすのです。
しかし、酸を作り出すには一定の時間が必要で、糖分がお口の中に長い時間残らなければ、虫歯菌が糖分から酸を作り出す事はできません。
しばらくすると唾液の作用によって酸性から中性に戻りますが、大体30分位かかると言われています。
溶かされてしまった歯は唾液の働きで元に戻るので、間隔を空けて中性の時間を増やせば虫歯になるリスクが下がるのです。
言葉の意味が分かると親の意識も変わってきますよね!
虫歯対策におすすめの3つのこと
1:フッ素
フッ素は、歯質を強くする効果や歯の修復を助ける効果があります。
お医者さんに半年から3か月に1回高濃度のフッ素を塗ってもらうと20~40%もむし歯を減らせる効果も。
フッ素は塗ればずっとあるわけではないので、家でもフッ素入りの歯磨き粉を使いましょう。
フッ素の濃度が500ppm以下だと効果はほとんどないと言われています。
500ppm以上のフッ素が入っている歯磨き粉がおすすめです。
2:デンタルフロス
普段からデンタルフロスを使っている方は意外と少ないですよね?
歯医者の先進国の海外だと小さいころからフロスを使うのが当たり前。
その理由に、実は歯ブラシのみで歯垢除去した場合、約61%しか歯垢を除去することができていないのです。
歯ブラシとフロスの両方を使うことによって約80%の歯垢を除去することが出来ます。
小さいうちから使い慣れさせて習慣にしておきましょう。
3:定期検診に行く
歯医者さんって歯が痛くなってから行く方が多いはず。
しかし、痛みが起きてからでは手遅れ。痛いということは神経にまで虫歯が達してしまっているでしょう。
そうならない為にも、定期検診で虫歯がないかチェックしてもらいましょう。
あった場合早めに対処することができます。
また、正しい歯磨きの仕方や嫌がる子を磨くコツなどプロに相談できます。
小さいうちから定期検診で行くことで歯医者さんが「怖い」「痛い」のイメージがつきません。
虫歯って痛いし、子供には出来ればそんな思いはしてほしくないですよね。
小さいうちは親が手をかけてあげることで、確実に成果があるのは「歯」かもしれません。

もうすぐ4歳の子供はおかげさまで虫歯はありません。