20代~30代の大人が発症することが多い花粉症。
ですが、ここ数年小さな子供の発症が年々増えてきており、花粉症の低年齢化が話題になっています。
ロート製薬が0歳~16歳の子供を持つ父母を対象に調査したアンケートによると、なんと3人に1人の子供が花粉症であるという結果が出ています。
発症年齢で一番多かったのは、3歳と5歳。
まだまだうまく辛い症状を伝えられない小さな子供の苦しみを気付いてあげられるのはママだけです。
今回は子供の花粉症の症状、対策についてまとめてみました。
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子供の花粉症の症状と対策
花粉症になる確率が高いのはこんな子供
誰にでもかかる可能性のある花粉症ですが、特に掛かりやすいのはこういった子供だと言われています。
1.両親が花粉症持ち
花粉症は遺伝するといわれています。
両親ともに花粉症がない家庭の子供の発症が約11%なのに対して、両親ともに花粉症がある家庭の子供の発症率は、4倍にもなる約43%との調査結果が出ています。
2.乳児湿疹がひどかった、アトピー性皮膚炎がある
最近では、乳児期にアトピー性皮膚炎があった子供に、花粉症が発症したという報告が多く上がっています。
こんな症状があったら花粉症の可能性あり!
小さな子供は、まだ上手に自分の症状を伝えられないもの。
花粉の季節になったら、以下の症状がないか気にかけてあげましょう。
1.鼻をしきりに触ったり、口呼吸になって口が開いている
大人の花粉症はくしゃみが止まらなくなったり、さらさらの鼻水が垂れてくることが多いのですが、子供の花粉症は粘度の高い鼻水が出て、鼻づまりを起こすことが多いのです。
くしゃみよりも見落としやすいですが、しきりにむずむずする鼻を触ったりしないか、口呼吸になっていびきをかいたりしていないか、良く観察してみましょう。
2.目をかいていないか
花粉症のはじまる2月~3月は、まだまだ風邪も多い時期。
鼻づまりだけだと風邪か花粉症か判断に迷うところですが、多くの子供は鼻だけでなく目にも症状が出ます。
鼻づまりに加えて、しきりに目をかく様子がみられたら、風邪ではなく花粉症の可能性が高いです。
子供が花粉症になってしまったらどうすればいいの?
耳鼻科の診察を受けましょう。
鼻水の粘膜を見るだけで、痛みもなく簡単に花粉症かどうか検査することが出来ます。
一度症状が出てしまうと、なかなか薬の効果が出にくいもの。
既に花粉症があるとわかっている場合は、花粉症のシーズンよりも早い1月くらいから耳鼻科を受診し、早い時期から薬を飲んでおくと、効果的に症状を抑えることが出来ます。
症状を抑えるには、薬に飲むことにあわせて、花粉に触れないような生活をすることが大切です。
- 花粉は風の強い日の午後に多く飛散するといわれているので、外出はなるべく午前中を狙う
- 静電気が発生しやすい化繊の服は花粉を吸着しやすいので、綿の服を着たり、静電気防止用スプレーを使う
- 家に入る時はきちんと花粉を振り払う
- 家では空気清浄機を稼働させる
また、抵抗力が落ちると症状が出やすいので、早寝早起き、栄養バランスの取れた食事をするなど、規則正しい生活を送るようにしましょう。
花粉を避ける生活が大事!
花粉症は一度発症してしまうと、自然治癒は難しいもの。
花粉症を発症する確率を少しでも減らすためには、乳幼児の頃から花粉を避ける生活を心がけると良いといわれています。
花粉症の家族がいる方も、まだ誰も花粉症じゃない家族も、今回ご紹介した花粉を近づけない生活を心がけてくださいね。