気温が上がり、汗をかく季節。高温多湿、日差しも強い時期は何かと肌トラブルが多くなります。
大人は各自で汗対策できますが、子どもの場合は汗をかいてもそのまんまということがほとんどです。今回は暑い季節によくある子どもの「あせも」の対策や薬についてご紹介したいと思います。
スポンサーリンク
目次
あせもとは?
首やお腹、背中などに多く見られる小さい湿疹のことです。大量の汗をかくことで、皮膚にある汗腺が詰まって、皮膚内に汗が溜まり炎症を起こして小さなブツブツになってしまいます。
どうして子どもはあせもになりやすい?
子どもは基礎代謝が高く、汗っかきで、たくさん汗をかいてもそのままほっておくことが多いです。汗を分泌する汗腺の数は生涯変わらないと言われており、子どもは大人よりも体が小さいため、汗腺の密度も高く汗をかく量が多いためです。
うちのチビちゃんも汗かいたからお風呂入ろう!と汗を流したはずが、お風呂上がりなのにすでに汗で服がビショビショ。。なんてことも暑い時期にはよくあります。
あせもにも種類がある!
・水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)
皮膚の表面に透明や白っぽい水ぶくれができる。赤みや炎症はなく1?数日で消えることが多い。「白いあせも」と呼ばれる。
・紅色汗疹(こうしょくかんしん)
一般手に「あせも」と呼ばれる。炎症を起こしており、数ミリのブツブツやかゆみを伴う。1~2週間かかって消える場合もある。体や手足、頸部など汗がたまりやすい場所にできやすい。化膿することがあるので適切な処置が必要。ステロイドでの外用薬治療が多い。
・深在性汗疹(しんざいせいかんしん)
皮膚の深い部分で汗腺が詰まり、紅色関心に続発する。かゆみのない蒼白色の平らな1cm以下の発疹。
あせも対策
まずはあせもにならないように対処することが大切です。できることから進めていきましょう。
・気温や湿度が適度で涼しい環境
お風呂上がりやちょっと暑いなと感じた場合はエアコンや扇風機を使って汗をかかないように工夫しましょう。
・汗を放置しない
たくさん汗をかいたら、シャワーを浴びたり、こまめに汗を拭き、服や下着などの着替えをしましょう。
・素材を選ぶ
汗を吸収しやすい木綿やガーゼなどの生地、速乾性や通気性のいい素材の下着や衣服を選びましょう。
・こまめなオムツ交換
オムツはとても蒸れやすく、すぐにプツッとお尻にできていたりします。ちょっとしかおしっこをしていないくて交換するのはもったいない!と思いがちですがこまめにオムツ交換をしてあげることが大切です。
・爪を切る
万が一、あせもができた場合に爪が伸びていると痒くて掻きむしってしまった時に悪化してしまいます。
・ベビーパウダーを使う
ベビーパウダーは汗を吸着して肌を乾燥させるものです。あせもができている時には使わないようにしましょう。

汗が肌についた状態を減らせれば、あせもになりにくいということです。あまり汗をかいていなかったとしても、下着や衣服はそれなりに汗を吸収していますので、子どもの場合は気になったらこまめに交換してあげるのがいいでしょう。
あせもになってしまった場合のお薬は?
「赤いあせも」である紅色汗疹は、患部が炎症を起こしているので適切な処置が必要になります。そんなにひどくない・・と見た目で思っていても子どもは寝ている間や知らないうちに痒くて掻きむしってしまうことがあります。
掻いてしまうと、傷口から菌が入り込んで化膿したり、「とびひ」を起こすことがあります。とびひの水疱が破れてしまうと他の部位にもうつり、さらに悪化します。また学校や幼稚園などでも感染させてしまうこともあるので早めの対処が必要です。
一般的なあせもの治療薬としては軽めの「ステロイド外用薬」で改善されます。リドメックス軟膏やキンダベード軟膏などの薬はそこまで強くなくかゆみや赤みなど抑えてくれます。
しかし、強くないといえどもステロイドなので長期間使い続けると皮膚の薄い子どもは特によくありません。使用方法をきちんと守って使うようにしましょう。
まとめ
汗をかくことが体にとって大切なことなのですが、子どもの場合、肌トラブルにつながってしまう可能性があります。また親は暑くなくて汗をかいていなかったとしても子どもは汗をかいていることがあります。
日頃からスキンケアは忘れずに、あせもかな?と気になればほっておかずに皮膚科や小児科に行くようにしましょう。痒いと子どもは必ずかいてしまいます。「ダメ」と言ってもかいてしまうので悪化する前には病院にいきましょう。
正しくケアをすれば治ります!キレイ健康な肌で、元気に暑い夏を過ごしてくださいね!