生後7~8ヶ月の離乳食中期はモグモグ期と呼ばれ、形のあるものを赤ちゃんの舌とアゴを使って食べ物をつぶし、モグモグと食べれるようになる時期です。
1日2回食になり、離乳食をスタートさせた頃よりも回数も増え、ますます上手に色々なものを食べれるようになります。そして、9ヶ月~11ヶ月が離乳食後期になり、「カミカミ期」と呼ばれさらにステップアップします!
そうはいっても、離乳食は個人差があるもの。離乳食初期・中期・後期の目安の月齢はありますが、気にせずに赤ちゃんの様子を見ながら無理のないようにゆっくり進めていきましょう。豆腐くらいの柔らかさの食べ物を上手に食べれるようになったり、子供茶碗半分を食べれるようになれば後期に進む目安のサインです。
今回は離乳食後期についてレシピも合わせて紹介するのでご覧ください。
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目次
離乳食後期の進め方と量
離乳食後期を「カミカミ期」といい、歯茎で潰せる程度のかたさ(バナナ程度の固さ)のものをかむ練習をする時期です。柔らかくした食べ物を小さい角切りにしたり、ざっくりつぶすくらいにして歯ごたえを残します。
この時期になると、よりたくさんの食材を食べることができるようになり、栄養は主に離乳食からになります。栄養バランスを今まで以上に考えて、多くの食材を食べるようにしましょう。また大人の献立から取り分けることも可能になりますが、塩分や固さが大人向けになっているので、うすめのだし汁やお湯で伸ばすか大人用を味付けする前に取り分けるなど赤ちゃんが食べやすいようにしましょう。
回数
カミカミ期は1日3回の離乳食になります。大人と同じ朝・昼・晩です。初めて食べる食品は、万が一のことを考えて午前中にはじめてみましょう。授乳は離乳食後に欲しがるだけあげます。
食事量
1回の食事量は、すべてのメニューを合わせて子供茶碗1~2杯程度が目安です。赤ちゃんが欲しがるだけ食べさせてもかまいませんが、3回とも同じ量を食べるのが難しい場合は1回分を減らすなどし徐々に増やしていきましょう。
お粥や軟飯80g~90g、野菜プラス果物30~40gにタンパク質を合わせます。タンパク質は質によって量が異なります。
- 豆腐45g
- プレーンヨーグルト80g
- 全卵1/2個
- 魚(青皮魚もOK)15g
- 肉(牛・豚赤身肉、少々のレバーもOK)15g
味付け
味付けは、味覚が発達してくるのでだし汁以外にも、塩・醤油・味噌など風味づけに使用してもOKです。ですが、まだまだ薄味で十分です。
工夫
好奇心旺盛な赤ちゃんは手づかみで食べようとします。赤ちゃんが手に持って食べやすいように工夫するのもいいでしょう。
1日3回食になり、家族揃って楽しく食べるとことは赤ちゃんにとってはじめの食卓体験になります。家族が楽しくおいしそうに食べている姿は赤ちゃんにも楽しく感じられます。「食べることは楽しい」というこれからの食生活の基盤を作っていきましょう!
カミカミ期のレシピ
バナナくらいの固さの離乳食を歯茎でつぶして食べる時期です。あまり固すぎると口に入れても吐き出したり、丸のみしてしまい噛む練習にはなりません。噛む練習だからと固すぎるものはやめましょう。
4倍がゆ(かたがゆ)
水:180g
カミカミ期後半・軟飯
ご飯:60g
水:120g
【アレンジ】
しらすご飯。4倍粥に茹でて塩抜きしたしらすを細かくして混ぜ合わせる。少しだし汁や醤油を混ぜてもOK。しらすは、骨も内臓も気にすることなく食べれるカルシウム豊富で栄養価の高い食べ物。レシピに悩んだら「しらすご飯」おすすめです!
キャベツの炒め煮
人参:10g
玉ねぎ:10g
だし汁(薄めたもの):100ml
サラダ油少々
1.それぞれの野菜を粗みじん切りにする。
2.フライパンにサラダ油をひいて、1を軽く炒め、だし汁をくわえて柔らかくなるまで煮る。
【アレンジ】お好みやき
しらす干し少々
小麦粉大さじ2
卵1/2個
水大さじ1
サラダ油少々
青のり少々
1.しらすは茹でて塩抜きをし、細かく切る。
2.ボウルに小麦粉、卵、水を加えて混ぜキャベツの炒め煮としらすも混ぜ合わせる。
3.フライパンにサラダ油をひき、2を流し入れて弱火でしっかり焼き、持ちやすい形に切って青のりをふる。
たくさんの野菜にカルシウムのしらす、たんぱく質の卵。一品で色々摂りいれられるお好み焼きはとても便利。手づかみで食べやすい形に切っておけば、楽しくパクパク食べてくれること間違いなし!
じゃがいも ゴロゴロポテトサラダ
ニンジン5g
玉ねぎ5g
ツナ缶10g
マヨネーズ少々
1. じゃがいもとニンジンは皮をむいて1cm角に切り、玉ねぎは粗みじん切りにして合わせ柔らかくゆでる
2.ツナは熱湯をかけて油を落としてほぐす。
3.ツナと野菜とマヨネーズと混ぜ合わせる。
【アレンジ】
卵1/2個
サラダ油少々
1.溶いた卵にゴロゴロポテトサラダを入れて混ぜ合わせる。
2.フライパンにサラダ油をひき、1を流し入れてしっかり焼き火を通す。
ゴロゴロした食感がおもしろく噛む練習にぴったり!野菜入りオムレツとして大人顔負けのレシピにアレンジできてひき肉をプラスして大人の献立としてもオススメの一品。
大根 大根スティック
マヨネーズ少々
1.大根は皮を厚めにむいて5?7mm角のスティック状に切り、柔らかくゆでる。(皮の下の部分は繊維が多く硬いので、厚めに切る)
2.マヨネーズを添える。
【アレンジ】
豚ひき肉15g
だし汁(薄めたもの)50ml
醤油少々
水溶き片栗粉少々
1.大根スティックは5mm角(サイコロ型)に切り、器に盛る。
2.鍋にだし汁と豚ひき肉を加えて、色が変わるまでにて、醤油を加える
3.水溶き片栗粉を加え、とろみがついたら1の大根にかける。
スティックは赤ちゃんが握って手づかみしやすく、またかじる練習にもなる。赤身肉は不足しがちな鉄分が豊富なので、とろみを加えて食べやすくさせる。脂肪分が多いのは赤ちゃんの体に負担がかかるので、赤身が多いひき肉を選ぶこと。1本の大根の中でも中央部分が離乳食向き。葉に近い部分は繊維が多く、先端は辛味があるため、中央部を煮るとおいしい!
白身魚 白身魚のムニエル
小麦粉少々
バター少々
すり白胡麻大さじ1
プレーンヨーグルト大さじ1
1.白身魚は皮と骨を取り除き、小麦粉をまぶしてバターを熱したスライパンで焼く。
2.すり白胡麻とプレーンヨーグルトを混ぜ合わせ、白身魚にかける。
【アレンジ】
ブロッコリー1房
玉ねぎ(みじん切り)小さじ1
バター少々
牛乳100ml
固形スープの素1/4個
1.白身魚のムニエルは小さく切って、ブロッコリーは柔らかく茹で7~8mm角に切る。
2.フライパンにバターをひき、玉ねぎを炒める。しんなりしたら、1、牛乳、固形スープの素を加えてひと煮立ちさせる。
飲むのは1歳まではNGですが、調理にはモグモグ期から使える牛乳!グラタンやミルクドリアなど入れるだけでマイルドな味に。
レシピまとめ
以上、5つをご紹介しました。カミカミ期になると使える食材の幅が広がって大人の献立にも使えますよね。
今回、気づけば「うどんレシピ」や「パンレシピ」をご紹介していませんでしたが、うどんも月齢に合わせて、大きさを変えて、混ぜ合わせる食材は野菜や魚、どれとでもおいしく調理できるので、その時々に合ったものと合わせて食べさせてあげてください。
私もおかゆとうどんに葉物野菜、魚を混ぜて作っていました。だし汁を少し使うとおいしいのか、パクパク食べてくれました。やはり、初期や中期よりも少し味付けが濃くなるので、しっかりたくさん食べてくれた記憶はあります。
アレルギーや好き嫌い
卵もアレルギーを心配して食べさせるのを迷っていましたが、後期になってから少しずつあげるようになり、食べた後はブツブツができていないか・・など確認していました。
チビちゃんは卵アレルギーは出ませんでしたので、オムレツやお好みやきはおやつ代わりとしてもよく作っていました。りんごやバナナも握りやすい大きさに切って食べさせていました。
離乳食を食べ進めていくとだんだん授乳回数も減ってお母さんとしては、嬉しいやら寂しいやら少し複雑ですよね。回数が減っていくからこそ、授乳タイムは今まで以上に愛おしいものになったりします。授乳以外からの水分補給としては、ストローやマグの練習をしながら麦茶や白湯などをとります。離乳食があまり進まない子はフォローアップミルクなどで補うのもアリです。
好き嫌いの食べムラが出る時期ですが、無理やり食べさせようとせずにまた次食べてくれたらいいか、と気楽に考えるようにしましょう。運動量やできることが増えるので、たくさん食べてくれるようになります。
焦らず、楽しく食べることを大切に家族で楽しい食事タイムを過ごしてくださいね!