水に溶かすだけで、糖と脂肪に効くドリンクが作れると話題の難消化性デキストリン。
聞き覚えのない難しい名前なので、どんな危険な成分なのかと思ってしまう人もいるかもしれませんね。難消化性デキストリンは、食物から作られた水溶性の食物繊維。
昔流行った、オオバコダイエットと似たようなものですね。
安全性が高く、副作用が少ないことから人気が高い水溶性食物繊維を使ったダイエット。
ですが、トクホとして認定を受けた難消化性デキストリンよりもダイエット効果が高いともいわれるイヌリンってご存知ですか?
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目次
水溶性食物繊維・イヌリンって?
amazonで難消化性デキストリンを探すと、「この商品を買ったひとはこんな商品も買っています」という欄に出てくるイヌリン。
真っ白なパウダー状の水溶性食物繊維で、ダイエットや便秘の解消に効果的と書かれています。見た目も効果も、難消化性デキストリンにそっくりですね。
イヌリンは、キクイモ、たまねぎ、ごぼう由来の水溶性食物繊維。対して、難消化性デキストリンは小麦やとうもろこし由来の水溶性食物繊維。どちらも食物由来ということで、見た目も効能も良く似ているのです。
イヌリンの方がダイエット向きといわれる理由
- 血糖値の上昇を穏やかにする
- 食後の中性脂肪の上昇を穏やかにする
- 整腸作用
水溶性食物繊維がダイエットに効果的だといわれるのは、この3つの効果のおかげ。
「糖と脂肪に効く」というキャッチフレーズ通り、太る原因となる糖と脂肪の両方に働きかけてくれるのです。
イヌリンはこの3つの作用に加えて、難消化性デキストリンにはないこんな効果が期待できるといわれています。
1.消化できないから血糖値が上がりにくい
イヌリンは人間の消化酵素では分解できないため、難消化性デキストリンよりも血糖値が上がりにくいといわれています。
2015年に放映された、NHKの人気番組“ためしてガッテン”の「食べて糖尿病大改善!」という回で紹介されたことで、人気が火がつきました。
2.腸でオリゴ糖に変化するから便秘解消効果が期待できる
消化されずに腸までたどり着いたイヌリンは、発酵して分解され、フラクトオリゴ糖になります。
オリゴ糖は、腸内にいる善玉菌の大好物。善玉菌が優勢になり、腸内環境が整いやすくなります。
イヌリンにデメリットはあるの?
難消化性デキストリンよりも血糖値が上がりにくく、腸内環境を整えてくれる効果が期待できるイヌリン。
いいことづくめのようですが、難消化性デキストリンよりも使いにくい点ももちろんあります。
1.イヌリンはトクホではない
難消化性デキストリンは、安全性と効能が消費者庁に認められた特定保健用食品(トクホ)です。
対してイヌリンは、糖尿病の改善や予防効果が期待されていますが、厚労省は人体への効果は否定しているそうです(wikipedia)。
似たような天然由来の水溶性食物繊維ですが、安全性を重視する人は特定保健用食品の難消化性デキストリンを選んだほうがいいかもしれません。
2.溶けにくいから飲み方が限定される
イヌリンは難消化性デキストリンよりも、溶けにくくダマになりやすいです。
また、甘みも強く、甘味料として使われることもあるほど。
冷たい水でも溶けやすく、ほとんど味もない難消化性デキストリンに比べると、飲み方が限定されてしまいます。
利便性を求める人には不向きかもしれません。
3.おならが出やすくなる
消化されずに腸にたどり着いたイヌリンは、発酵してオリゴ糖へと分解されるため、おなかにガスが溜まりやすくなります。
amazonのレビューにも「おならが出やすくなった!」というコメントが多く見られました。
外出時間が長い人にはコレ、大きな問題ですよね(汗)

どちらがよりダイエットに効果的かというと、やはり人それぞれのようです。
難消化性デキストリンがあまり合っていない気がすると悩んでいる人は、ぜひイヌリンも試してみてくださいね。