蒸し蒸しと暑くなる季節は汗もたくさんかく季節。しっかり水分を摂らないと、脱水症状を起こします。また熱中症も室内外問わず起こる病気です。どちらの症状もひどい場合には命の危険もありますので、暑い時期の水分補給はとても重要になります。
また汗をかくとその分、塩分も排出されており、汗以外でも尿や便などでも塩分は体外へ出てしまうので、大量に汗をかいた場合は、水分はもちろん塩分補給も必要になります。
今回は、自宅で作れる「経口補水液」の作り方とその効果的な飲み方についてご紹介します。
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経口補水液とは?
最近特に聞いたり目にする機会が多くなった「経口補水液」(ORS:Oral Rehydration Solution)。所ジョージさんがCMで「OS-1」という商品を紹介しているのを見たことはありませんか?薬局・ドラッグストアでもよく目にします。
経口補水液とは、食塩とブドウ糖を混ぜて水に溶かしたもので、主に下痢・嘔吐・発熱や脱水症状などにより失われる水分や電解質(イオン)を補うもの。「飲む点滴」とも言われます。電解質であるナトリウム(Na)、カリウム(K)、塩素(Cl)とブドウ糖が主な成分となっています。
水分の80%は小腸で吸収される
口から体に入った水分は、食道や胃を通って小腸へたどり着きます。水分吸収の80%はこの小腸でおこなわれます。糖分と電解質であるナトリウムイオンなどが結びつき、その結果として水分が小腸に吸収される仕組みになっています。
そのため下痢などで小腸の働きが低下していても経口補水液はスムーズに吸収され、脱水症状を和らげてくれます。また小腸での吸収効果を上げるにはブドウ糖とナトリウムイオンの濃度が2:1を超えないことがと良いと言われています。
一般的に経口補水液は、普通のスポーツドリンクより塩分が多く糖分が少ないので美味しいとは言えません。しかし、経口補水液に含まれる電解質やブドウ糖が体に不足している場合は、「おいしい」と感じ、「かくれ脱水」または「脱水症状」であると言えます。
脱水症状は明らかに分かる場合とはっきりわからない場合があり、わからない状態を「かくれ脱水」といいます。
電解質・・水に溶けると電気を通す物質のこと。細胞の浸透圧の調整・筋肉細胞や神経細胞の働きなど身体に重要な役目を果たしている。 多すぎても少なすぎても、それぞれの機能が低下するなどして、よくありません。
経口補水液の作り方
市販のものを買うのもいいですが、その都度購入しないといけないのは大変です。この経口補水液は自宅でも簡単に作ることができるので、買うより断然お得です!
水1リットル(ミネラルウオーターや水道水、沸騰させたお湯を冷ましたものでもOK)
砂糖大さじ4 1/2
食塩 小さじ1/2
・作り方
上記の材料をしっかり混ぜる。混ぜたら容器に入れて冷蔵庫で冷やす
注意
・あまり冷やしすぎてしまうと吸収されにくいので氷は入れず、冷凍もしない。冷蔵庫で冷やす程度。
・ジュースに混ぜると意味がなくなるので、アレンジする場合はレモンの皮やミントの葉で香りづけがオススメ。クエン酸を入れると疲労回復にもなります。
参考動画
効果的な飲み方
・冷たくしすぎない!
体温に近い温度が吸収されやすので、冷たすぎると吸収されにくくなります。
・一気飲みをしない!
飲む点滴と言われているように、点滴のようにゆっくりと時間をかけて飲むことが脱水症状改善につながります。例えば500ミリリットルの量を1時間をかけてこまめに摂ることが大切です。
・おかゆを作る時の水として
体調を崩した時には食事も摂りにくくなります。おかゆを作る際に経口補水液を使うのもアリです。
まとめ
夏の万能の水、経口補水液!たくさん汗をかく時期はお水やお茶もいいけれど、熱中症対策に1本でも冷蔵庫にあると安心です。水分補給はわかっていても、塩分補給まではなかなか思いつかないですよね。
それを1つで解消してれる経口補水液!
自宅で簡単に作れるので、この夏はぜひ作ってみてはどうでしょうか?少しの工夫で健康な夏を過ごしましょう!!