私事ですが、この冬主人が痔になりました。
痔なんて良くある話だと、最初は軽く考えていたのですが、手術をするのに21日間の入院が必要だと聞いてびっくり。痔が大変な病気だとそこでようやく気がついたのです。
主人の入院先である痔専門のクリニックには、若い男性や30代前後と思われる女性の方も多く入院していましたし、主人の入院の話を聞いたママ友達から「実は私も痔で」という打ち明け話をたくさん聞き、痔=中年男性の持病という偏見が間違ったものだということも思い知らされました。
痔は、日本人の3人に1人が一度は悩んだことがあるというほど身近な病気。
女性では30代~40代の専業主婦や妊婦が特になりやすいといわれており、私達も他人事ではない病気だったのです。
今回は恥ずかしくて、なかなか人に聞いたり相談出来ない痔のトラブルについて調べてみました。
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痔には主に3種類のタイプがある
きれ痔(裂肛)…便秘が原因の太い便や硬い便で肛門が切れてしまう。排便時に痛みがある場合の多くはきれ痔だと言われています。
あな痔(痔ろう)…細菌感染によって、肛門周囲に膿がたまってしまう。排便時以外でもお尻に痛みがあったら要注意。一度なってしまったら自然には治りません。
一番日本人に多くみられる痔はいぼ痔。痔に悩む人の半数以上は、いぼ痔に悩んでいるともいわれています。出産でいきんでお尻に多大な負担がかかってしまったり、ダイエットやホルモンバランスの影響で便秘がちな女性は、男性に比べてきれ痔になりやすい傾向があります。
今回主人が掛かってしまったのは、男性に多く見られるというあな痔。元々お腹を下しやすい体質でしたが、秋にマイコプラズマ肺炎を患って連日の激しい咳で体力が著しく低下したことで、細菌感染を引き起こしてしまったようです。
痔の治療法は?
- いぼ痔
- きれ痔
- あな痔
まだ出血がほとんどない初期段階であれば、市販薬と生活習慣の改善で1~2週間で治るといわれています。下痢や便秘をしないように食事内容を見直し、ウォシュレットなどを使い、肛門を清潔に保つようにしましょう。きちんとお風呂に浸かり、肛門周囲の血行を良くすることも大切です。
我慢が出来ないほど痛みが強い場合は、無理せず医療機関を受診しましょう。
きれ痔も初期段階ならば、いぼ痔と同様に市販薬と生活習慣の見直しで治すことが可能です。きれ痔の場合は肛門を清潔に保ち軟膏で痛みや炎症を抑えることに加え、これ以上肛門が切れてしまわないように便秘を改善する必要があります。食生活の改善に加え、便を軟らかくするタイプの便秘薬を使うと良いでしょう。
細菌感染が原因で起こるあな痔には、有効な薬がありません。あな痔になってしまったら、切開手術と根治手術が必要になります。排便時以外にもお尻に痛みがあったら早急に医療機関を受診することが大切です。
痔を防ぐにはどうすれば良いの?
痔の最大の原因は便秘と下痢です。
腸内環境を整えるヨーグルトやオリゴ糖は、便秘にも下痢にも効果が期待できるお通じトラブルの強い味方。毎日少しずつ食生活に取り入れると良いと言われています。
女性に多い冷え症も、肛門周囲の血行を悪くさせ痔の原因になってしまいます。ミニスカートなど下半身が冷える服装や、冷たい飲み物の取り過ぎには注意し、スカートの時はタイツや厚手のストッキングをかさね履きをする、飲み物には氷を入れないようにするなど、一年を通して身体が冷えないよう心がけましょう。
最後に
恥ずかしくてついつい我慢してしまいがちなお尻のトラブルですが、その我慢が大きなトラブルを引き起こしてしまうことも良くある話です。
最近は女医による女性専門の肛門科も増えてきていますので、生活に支障をきたすほどの痛みがあったり、市販薬を使ってもなかなか良くならない場合には、恥ずかしがらずにきちんと医療機関を受診してくださいね。