焼くだけのシンプルな料理に見えてなかなか難しい「ステーキ」。
焼き加減を間違えたら、一口食べて「何か違う...」と首をかしげる結果になりかねません。
それが冷凍ステーキとなると、冷凍ならではの生臭さや触感にも配慮して焼かなければいけませんから、その難しさは言わずもがなです。
そこで今回は、
- 冷凍ステーキは凍ったまま焼く!ステーキの美味しい焼き方
- ステーキ肉が冷凍やけしてしまったら?
についてご紹介していきます。
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冷凍ステーキは凍ったまま焼く!
一昔前は誰もが思いつかなかった「凍ったまま焼く」という斬新な焼き方が今や冷凍ステーキの調理法として主流になってきています。
テレビ番組で紹介されたことを皮切りに有名になった方法ですが、アメリカの調査機関でも「自然解凍のステーキ肉を焼くのと凍ったまま焼くのとでどちらが美味しいか」という実験が行われました。
結果、みごとに冷凍ステーキが勝利したということで科学的な裏付けも十分ということですね。
こうなれば冷凍ステーキを凍ったまま焼くのに疑いの余地はありません。
さっそく手順をご紹介しましょう。
冷凍ステーキを焼く手順
- フライパンを温めずに、冷凍ステーキ肉を乗せる。
- フライパンにフタをして、火にかける。強火で2分ほど焼いていく。
- フタを取り、肉をひっくり返してさらに中火で2分ほど焼く。
- 火を消して、3~5分ほどフタをしたまま置いておく。
手順4の待ち時間は、レアがお好みなら3分、というように焼き加減のお好みに合わせて調節してくださいね。
冷凍したまま焼く場合は水分がかなり出ますが、むしろそれがポイントで、逆に水分が全くなくなった状態で焼くのはNGです。
なので水分量が確認できるように、透明なフタを使うことをお勧めします。
また、火加減についてですが、焦げつけにくい「テフロン加工」のフライパンは強火では使用できないので、ご自宅のフライパンに合わせて調節して下さい。
冷凍したまま焼いた方が美味しい理由としては、その方が火の通りが全体に均等にいきわたりやすく、結果旨みを閉じ込めてジューシーに焼き上げることができるから、ということです。
自然解凍した場合は、表面が解凍されていても中の方はまだ凍っていたりするので火が均等に通らず、焼け具合にばらつきが生じてしまうのです。
ステーキ肉が冷凍やけしてしまったら?
「冷凍やけ」とは、長期間の冷凍保存により食品の水分が失われ、油分が酸化して旨みが損なわれてしまった状態を指します。
一度冷凍やけしてしまったお肉は、美味しさはかなり失われてしまっていますが、一応食べても問題はありません。
といってもステーキは素材、つまりお肉の味・品質自体が決め手のお料理ですから、一度冷凍やけして劣化してしまったお肉をステーキとして食べるのはお勧めできません。
カレーに入れても臭みをごまかせないと言われるほどです。
しかし、冷凍やけしてしまった部分が少ないなら、その部分だけ切り取れば美味しく食べられますので判断の目安にしてみて下さいね。
関連記事:ステーキ肉の冷凍保存の方法と賞味期限!
塩水で戻す方法も!
冷凍やけしてしまった部分が多く、切り取るのは難しいとう場合は塩水で戻すという方法もあります。
- お肉と同量の水【肉100g=水100ml】に3%の塩をポリ袋等に入れ塩水を作る。
- 袋に凍ったままの肉を入れ口を閉じ冷蔵庫で2〜3日寝かせる。
肉に水分が戻り、冷凍やけのパサパサ間が軽減されます。
バラ肉等にも使用でき、お家にあるもので簡単にできるのでおすすめです。
